科学実験のご報告その2(全4回)
クロマトグラフィーで色の不思議を探る!
(インクの色素を分けるクロマトグラフィー)
夏期講習で行った科学実験のご報告、第2回目です。
今回は、インクの色素を分けるクロマトグラフィーという手法を使った実験についてお伝えします。
子どもたちは、この実験を通じて色の仕組みや科学の面白さに触れました。
実験の概要
この実験では、コーヒーフィルターを使ってインクの色素がどのように分離するかを観察しました。
クロマトグラフィーという手法を用いることで、インクの中に含まれるさまざまな色素が、フィルター紙の上で分かれていく様子を確認しました。
実験の進行方法
子どもたち自身が行った実験!
今回も、全ての工程を子どもたち自身が行いました。
フィルター紙にインクをつけ、実際に水を加えて色素がどのように分離していくのかを観察しました。
実験後の説明:資料で理解を深める
実験が終わった後は、色素がどのように分かれるのか、極性や分子の大きさ、親水性・疎水性などについて、PCのプレゼンテーション資料を見せながら説明しました。
子どもたちは、実験で見た現象がどのようにして起こったのかを理解し、さらに興味を深めたようです。
実験のポイント
極性と色素の移動
フィルター紙上で色素が分かれる理由の一つに、色素の「極性」があります。
実験を通じて、極性の高い色素がフィルター紙に引き寄せられ、ゆっくり移動する様子を観察しました。
分子の大きさと親水性・疎水性
また、色素分子の大きさや親水性・疎水性の違いが、フィルター紙上での移動速度にどのように影響するかも学びました。
小さな分子や親水性の色素が素早く移動し、大きな分子や疎水性の色素がゆっくり移動する様子に、子どもたちは驚きと発見の連続でした。
まとめ
このクロマトグラフィーの実験を通じて、子どもたちは色の仕組みを理解し、科学がどのように日常生活に関わっているのかを感じることができました。
自ら手を動かして実験を行い、画像資料としくみについての解説を聞き、科学への興味と理解がさらに深まったようです。
次回のブログでは、表面張力と洗剤の秘密についての実験をご紹介します。お楽しみに!