子どもの対処能力が上がる!クローンネズミからの学びとは?

クローンネズミですら、「学び」の獲得に差がある話をご存知ですか?


2月、秋葉原での講演会で池谷裕二氏の話を聴いてきました。

池谷氏は、東大教授であり、日本の第一線で活躍されている脳研究者です。

講演内容は「脳を活性化する方法」について。


ネズミが、迷路の中でゴールのチョコに到達するまでの様子を観察し、「学習」について紐解く話の中で・・・

遺伝子が全て同じクローンネズミですら、「学び」〜即ちチョコへの到達時間に差があったそうです。


迷路なんだから、運もあるんじゃない?と思いますよね。

確かに、この実験では「多少の差」だったそうです。


ですが、次の実験〜迷路に通行禁止区域を色々と設けた〜時に、その差は歴然となったそうです。

今まで通れた道が通れない!

さぞかしクローンネズミも慌てたことでしょう(苦笑)


その際、行き当たりばったりで行きつ戻りつしてチョコに到達するネズミと、なにやら考えながら道を変えているネズミがいたそうです。

*「行き止まり」から、次の動きまでの速さから分析
育脳_考えるねずみ
通行禁止区域が色々変えられてもスムーズに解決できたネズミは、ご想像の通り「なにやら考えながら=学びを深めながら道を変えていたネズミ」でした。


この話、どう捉えますか?

私は、子ども達の学び方〜まさしく「育脳」の話であると捉えました。


一見、考えずに動いた方が早く解決(早くチョコに到達)できる時もあるが、困難にぶつかっても、状況をしっかり見極め、打開案を考え行動する方が、様々な困難への対処能力が磨かれる(通行禁止区域が変わってもスムーズにチョコに到達)。

(「様々な困難」とは少々大げさだったでしょうか?!)


小さいうちに沢山成功体験を積ませましょう!…なんて話も聞きますが、ぜひ、「たまたま成功した」よりも「しっかり考えて成功した」を増やしてあげてください。


そのためには、普段から状況を振り返られるよう、質問をしてあげることが大切です。

「どうして忘れちゃったのかな?」

「次は、どうする?/どうしたい?」と。


くれぐれも、「あー、何やってんの!」とか

「いつも言ってるでしょーっ!」とか

「早くしなさい/やめなさい」

という、何がどうマズイのか?どうすればいいのか?等が分からない声がけで、お子さんを縮こまらせないでくださいね。


ところで、池谷先生は、ご自身の脳研究成果を活用された子育てを、書籍にされています。

「パパは脳研究者〜子どもを育てる脳科学」
オビ:子どもの脳って育てられるの?

クローンネズミの話は載っていませんが、脳の発達が子育てのワチャワチャを織り交ぜて解説されている楽しい本です。

興味があれば、手に取ってみて下さいね。 

さらに・・・

今日ご紹介した池谷裕二氏ご本人から、直接話を聴く機会をご提供します!!!
↓↓↓
2019/07/25(木)十日町クロステンにお招きします!
「科学的勉強法」

100名の定員に達したので受け付けは終了しました。
ありがとうございました。

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